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糖尿病で血糖値のコントロールが必要な方へ

糖尿病とは

糖尿病とは
糖尿病とは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きのあるホルモンである「インスリン」の働きが不十分で、慢性的に血糖値が高くなった状態を指します。
インスリンは通常、血液中の糖を細胞に運び、血糖値を調節する役割がありますが、この病気ではインスリンの量が足りなかったり、効果が弱まったりすることで、血糖値が高い状態が続きます。

糖尿病の種類

Ⅰ型糖尿病

自己抗体である異常抗体などが自身の膵臓のβ細胞を攻撃し、インスリンをほとんど、もしくは全く生産できなくなる病気です。
原因は完全には明らかではありませんが、15歳以下の子どもに発症して、急速に進行することが特徴です。
成人における緩やかな進行型(緩徐進行型Ⅰ型糖尿病)もありますが、どちらもインスリン注射での血糖コントロールが必要です。

Ⅱ型糖尿病

主に生活習慣の問題(不適切な食事、運動不足、肥満)や遺伝的要因によって発症します。
膵臓のβ細胞が徐々に機能を失い、インスリンの分泌が不足するとともに、体のインスリンへの反応が鈍くなります。治療は食事療法や運動療法から始め、必要に応じて薬物療法、さらにはインスリン治療へと進みます。

妊娠糖尿病

妊娠中に診断される糖尿病で、妊娠によるホルモン変化が血糖値上昇の原因とされています。
多くの場合、出産後に改善しますが、将来的な再発リスクがあるため、生活習慣に気をつける必要があります。
妊娠中の薬物療法は胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、インスリン注射が推奨されます。

糖尿病の合併症

糖尿病神経障害

高血糖が原因で、手足の神経に異常をきたし、しびれや痛みなどの感覚異常が発生します。
足潰瘍や壊疽に進行する恐れもあるため、早期対応が重要です。

糖尿病網膜症

高血糖により網膜の微細な血管に影響を及ぼし、進行すると失明のリスクがあります。
自覚症状がないため、定期的な眼底検査が推奨されます。

糖尿病腎症

腎臓の血管が高血糖により損傷し、腎機能低下を引き起こします。
自覚症状がなく、進行すると透析が必要になることもあるため、症状が出る前に検査での早期発見が大切です。

動脈硬化
(脳血管障害・心疾患)

糖尿病は動脈硬化を促進し、脳血管障害や心疾患のリスクを高めます。
食後の血糖管理が特に重要で、高血圧、脂質異常症、肥満といった生活習慣病の管理も動脈硬化予防には不可欠です。

糖尿病の症状

自覚症状

①のどが渇く、尿が多くなる

高血糖でのどが渇き、尿量が増加します。
これは尿中のブドウ糖増加によって尿を多量に排出し、脱水を起こすことが原因です。

②だるさ、疲れやすさ

インスリンの作用不足でブドウ糖がエネルギーとして使えず、体が疲れやすくなります。

③食べているのに体重が減る

食事量に変わりなく体重が減るのは、インスリン不足によるエネルギー不足を補うため、エネルギー源として筋肉や脂肪が消費されるためです。

合併症による症状

① 目がかすむ、
視野がかける、視力が落ちる

糖尿病網膜症が原因で、視力低下や視野欠損が起こる可能性があり、最悪の場合失明する恐れがあります。

② 手足のしびれ、痛み

手足のしびれや痛みが現れ、感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなることもあります。

③ 立ちくらみ

自律神経障害が障害されるため、立ちくらみや消化器系の不調、汗をやたらかくといった症状が出る場合があります。

④ 足のむくみ

糖尿病腎症の進行で腎機能が低下し、体内に水分が溜まりむくみが生じます。

⑤ 傷が治りにくい、
感染症にかかりやすい

高血糖状態は体の抵抗力を低下させ、傷の治りが遅れる、感染症にかかりやすくなるといった症状を引き起こします。

糖尿病治療における
当ステーションの役割

医療機器の管理と操作指導

医療機器の管理と操作指導
自己血糖測定器やインスリン注射器の正しい使用方法を指導し、ご利用者様が自己管理を行えるよう支援します。

疾患管理のサポート

疾患管理のサポートご利用者様の健康状態を定期的に確認し、糖尿病の状況をモニタリングします。
必要に応じて、疾患管理や生活習慣についてのアドバイスや指導を行います。

医療機関との連携

医療機関との連携ご利用者様の状況を医療機関と共有し、連携を図ります。
これにより、治療方針の確立や合併症の早期発見・対応が可能になります。

健康情報の提供

健康情報の提糖尿病に関する最新の情報や健康管理についての情報を提供し、健康的な生活を送れるようにサポートします。

血糖値の測定と管理

血糖値の測定と管理訪問時に血糖値を測定し、自己測定方法の指導や食事や運動に応じた血糖値の目標の設定など、適切な管理方法をお伝えします。

薬剤の管理

薬剤の管理処方薬の適切な服用を確認し、副作用や相互作用についての情報をお伝えします。
また、医師との連携により、薬剤の最適な使用方法による使用を援助することもできます。

日常生活のサポート

薬剤の管理ご利用者様の状態に合わせた食事や運動の方法の指導など、日常生活での自己管理をサポートします。

合併症の早期発見と対処

合併症の早期発見と対処
健康状態を観察し、合併症の早期発見と適切な対処を行います。
また、必要に応じて、医療機関をご紹介することもあります。